■債務整理を依頼したが…

 債務整理を弁護士や司法書士に依頼すると、業者への返済を一時的にストップすることができます。そしてその間に事務所の報酬を分割で払っていくのが一般的なやり方です。

 仮に業者への返済見込み額が毎月4万円だとすれば、事務所報酬も、だいたい毎月4万円ずつの支払となり、事務所報酬が完了してから業者への返済が始まることになります。

 しかし、債務整理を依頼した時点では、毎月4万円なら何とか返済できたとしても、その後の事情の変更(失業、減収等々)で、当初の目論見通りいかない事も少なくありません。そうすると、まず事務所報酬の支払いが滞ってしまいます。通常、2ヶ月程度遅れると辞任を勧告され、3ヶ月遅れるとたいていの場合は契約を解除されます。そして契約解除となると、事務所が下りたことで、各業者から一斉に本人のところへ督促が始まります。

 先日相談にみえた方も、そんな状況でした。

 消費者金融とカード会社あわせて約200万円ほどの借金があり、遅れ遅れで何とかやっていた毎月7万円の返済が困難になったため、半年ほど前、大手の事務所に債務整理を依頼しました。

 依頼時に毎月の支払額が4万円と決まり、3回ほど支払ったあたりで勤務先の状況が急激に悪化し、毎月の給料の手取りが5万円も減ったため、約束の4万円の支払いが厳しくなりました。

 債務整理を依頼したおかげで業者からの督促は止まりましたが、今度はその事務所から報酬の督促がくるようになったのです。事情を説明したものの、なかなか聞き入れてもらえず、「1週間以内に遅れている分をすべて払ってもらえなければ、契約を解除する」という最後通告を受け、当事務所へ相談にみえました。

 事務所報酬の支払いが遅れれば、このような対応になるのはやむを得ない旨を説明し、依頼した事務所の報酬の額を聞いてみました。思ったとおりかなり高額(当事務所の2倍程度)でしたが、報酬については各事務所が自由に決められるので、それは仕方ない旨お伝えしました。

 ただ、無理をして今の事務所の残りの報酬を払うよりも、当事務所で一から依頼し直した方が報酬はずっと低くなる事案でしたので、今の事務所を辞めて当事務所に依頼していただくことになりました。

 冒頭にも記しましたが、通常は事務所報酬の支払いが終わってから業者への返済が始まります。つまり、報酬の支払いに時間がかかれば、それだけ業者を待たせることになり、その間の遅延損害金が付加されることで、返済する額も多くなってしまいます。

 事務所の報酬が少しでも低ければ、早く払い終えることができ、業者への返済も早期に開始できますので、結果として返済総額も少なくて済むわけです。今回のご相談者も、無事に業者との話がまとまり、無理のない形で毎月の返済をしていけるようになりました。

 債務整理を依頼したけれど事務所に辞任されてしまった方、依頼中の事務所に不安、不満がある方は、一度当事務所へご相談下さい。

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