給与ファクタリングに代わって登場してきたのが、「経費ファクタリング」です。
仕事で利用した交通費や宿泊費、その他の経費は、本来会社から精算してもらえるものです。しかし、その日に精算してくれる会社もあれば、決まった締め日があり、給料日に精算というところも多くあります。
例えば、今日交通費と宿泊費で3万円使ったけれども、これらが精算されるのは来月の給料日になる、こともあるわけです。その間、どうしても現金が必要になった場合に、その経費分を領収書等と引き換えに買い取ってくれるサービス?が、「経費ファクタリング」です。
前回お伝えしたとおり、本来のファクタリングは「債権の買取」ですので、ファクタリング業者は買い取った債権の債務者、つまり会社に支払いを請求することになります。
しかし、「経費ファクタリング」も給与ファクタリングと同様、買い取ってもらった債権を、利用者が買い戻すのが一般的です。しかもその際、かなり高額な手数料を取られることになります。一例を挙げると、2万円分の経費を買い取ってもらい、給料日に4万円で買い戻す、ような感じです。結局のところ、給与ファクタリングと同じような仕組みを取っています。
利用者本人が債権を買い戻すのですから、実際にはお金を借りているのと同じです。仮に、買い取ってもらった日から支払日である給料日までが1ヶ月であれば、上記の例で言えば、1ヶ月で100%の利息を取られていることになります。年利に直せば1200%という超高金利です。中には契約書を交わす業者もあるようですが、実質はヤミ金と変わらないと言えるでしょう。
給与ファクタリング同様、「経費ファクタリング」でもお困りの方は、当事務所へご相談下さい。