■おまとめローンと任意整理

 「おまとめローン」とは、数社からの借金を1社にまとめるためのローンです。窓口をひとつにすることができるので返済の手間が減る、利息が下がるケースがある等のメリットがあります。しかし、「おまとめローン」を利用した結果、借金が増えてしまうことがあります。

 例えば、A社から50万円、B社から50万円、C社から100万円、合計200万円をそれぞれ年利15%で借りていた場合に、D社で200万円の「おまとめローン」を年利10%で組んだとします。利息が15%から10%へ下がっていますので、その分だけ、毎月の返済は楽になるはずです。

 その後、何事もなく返済が続けられれば問題ありませんが、これまでの経験上、再びA社やB社、C社から借入してしまう方は少なくありません。A社やB社、C社側から見ますと、1度完済してくれたお客さんですので、喜んで貸してくれるでしょう。また、こちらから借りようと思わなくても、電話やメールでの勧誘で、ついつい手を出してしまう方もみえます。

 ですので、借金を減らし、返済を楽にしようと思って「おまとめローン」を組んでみたが、かえって借金が増え、返済が厳しくなったというケースも多々あります(「おまとめローン」自体が悪いわけではありませんが)ので、少しだけ注意が必要です。

 先日相談にみえた方も、任意整理をすべきか、「おまとめローン」で一本化するか、迷っておられましたが、上記のようなメリットとデメリットを話した上で、任意整理の説明をしました。

 任意整理をすれば、原則それ以降の利息をカットしてもらえるので、「おまとめローン」を組んだ場合よりも返済総額はかなり少なくできること、60回(5年)払いぐらいの長期分割が可能なので、毎月の支払額も抑えらえること、新たな借り入れができなくなるため、これ以上借金は増えないこと等を説明し、任意整理でやっていくことになりました。

 債務整理をすべきか、「おまとめローン」を組むべきかでお悩みの方は、当事務所へご相談下さい。各手続のメリット、デメリットを詳しく説明し、最良の解決方法をご提案致します。

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